地盤沈下
地盤沈下とは、地表面が収縮や陥没により相対的に沈む現象のことです。広域での沈下と局地的な沈下の2種類があります。
広域での地盤沈下は、地震などによる自然現象が要因の場合と地下水の多量のくみ上げなど人為的要因のものがあり、継続的に沈下しているかどうかは、水準点を使用することで計測されます。
一方の局所的な地盤沈下は、近隣工事の影響や軟弱地盤への盛土や埋戻し土による圧密沈下が原因です。一部だけ傾きを起こすことが多く、不均等な地盤沈下の状態のことを不同沈下と言います。
建物の撤去工事後の地盤調査で、地盤の改良が必要と判明するケースも
古い建物の撤去工事をし、更地にして新築を建てる場合、その前に地盤調査を行い、必要に応じて改良を行うことが必要になるケースがあります。
どんなに耐震性能に優れた建物を建てるとしても、その建物を支える地盤が弱ければ、時間が経過するにつれて地盤沈下が起こったり、建物が倒壊する危険性が高まったりするためです。
調査をして地盤が弱いと判明した場合に行う、地盤を適切な状態にするための改良工事を「地盤改良工事」と呼びます。地盤改良工事が必要かどうかを調べる地盤調査は、通常ハウスメーカーや工務店、あるいはそこから委託された地盤調査会社が行います。
建物の撤去工事後の更地で地盤改良工事が必要になった場合、お施主様は追加費用の支払いが必要になります。工事の工法にもよりますが、地盤改良工事費用の目安は数十万円から数百万円程度です。
家を建てる予定のお施主様にとっては予想外の出費になりますから、もしも予算オーバーの場合は当初の予算を増額するか、新築予定の建物の設備などを削り、予算を捻出する必要があるでしょう。