自宅にガレージ（車庫）がある方の中には、老朽化やスペースの有効活用などのため、解体をお考えの方もいらっしゃるかと思います。
そこで本記事では、ガレージの解体費用について詳しく解説していきます。
ガレージ解体を業者に依頼した場合の費用や、費用を抑えるポイントについて知りたい方は、ぜひご参考ください。
ガレージの解体費用相場
ガレージの解体費用は、ガレージの構造や種類によって異なります。
なお、ガレージには「木造」「鉄骨造」「RC造」と大きく分けて3つの構造があります。
以下は、建物構造別のガレージ1坪あたりの費用相場です。
| 建物構造 | 坪単価 |
|---|---|
| 木造 | 1.5～2万円 |
| 鉄骨造 | 2～3万円 |
| RC造 | 6～8万円 |
カーポートの解体費用相場
カーポートとは、車を日差しや雨から守るための、壁のない車庫のことを指します。
カーポートは支柱と屋根のみで構成されたシンプルなつくりであるため、解体の際には大掛かりな工事を必要としません。
撤去する際は、上から順番に分解していくのが一般的です。まず最上部にある屋根の取り外しを行い、つぎに骨組みを分解し、支柱を地面との境界で切断します。敷地を更地にする場合は、支柱が埋まってる基礎の部分を掘り起こし、地中に残っている支柱を取り出します。
車1台分のカーポート単体を解体する場合は、2～3万円ほどの費用がかかります。
ただし、カーポートの支柱が埋まっている基礎の部分まで完全に撤去する場合は、別途3万円～5万円ほどの費用が加わります。住宅の解体に伴うカーポート解体などでは「カーポート 一式 0円」という形式で、実質発生する費用がほかの費用に含まれる場合も多いです。
カーポートの解体自体は数時間で完了しますが、運搬まで含めると1日ほどかかります。
カスケードガレージの解体費用相場
カスケードガレージの大きさがトラック1台分で、建物の撤去と同時に撤去する場合は、10～20万円が相場です。
ただし、カスケードガレージの撤去のみの場合は、重機回送費などが別途発生するため、30万円前後掛かる場合もあります。
ガレージの解体費用の内訳
次に、ガレージの解体費用の内訳を見ていきましょう。
ガレージの本体工事費
本体工事費は、ガレージ本体を壊すための費用です。
主に、ガレージ解体に必要な人件費が含まれます。
ガレージの運搬処分費
運搬処分費は、ガレージ解体で発生した廃材を運搬し、処分するための費用です。
なお、運搬処分費は単体で算出されず、ガレージ解体の本体工事費に含まれる場合もあります。
ガレージ解体の重機回送費
見積書の「重機回送費」とは、解体工事で使用する重機を、解体業者の重機置き場などから解体現場に運搬する往復の費用です。
重機を現場周辺に駐車できず工事期間中に何往復もする場合は、重機回送費が高額になる場合があります。
ただし、ガレージ解体では回送が必要なほど大きな重機を使用しないケースも多いです。
ガレージ解体の届け出費
ガレージ解体では「建設リサイクル法」や「道路使用許可」などの届け出が必要になる場合があります。
ただし、カーポートなど規模の小さなガレージ単体の解体では、建設リサイクル法が適用されないこともあります。
また、解体に必要な車両がガレージのある敷地内に侵入できれば、道路使用許可も不要です。
ガレージの解体工事実例
続いて、ガレージ解体の見積り実例をご紹介していきます。
なお、ご紹介する見積りはすべて住宅解体に伴うガレージ解体で、いずれも解体無料見積ガイドを介して実際に行われた工事です。
愛知県木造ガレージの解体事例
上記の見積書では、ガレージの解体費用について「一式 150,000円」となっています。
なお、黒枠で囲われた「重機回送」「諸経費」は、ガレージ解体を単体で行なった場合でも発生する可能性がある項目です。
愛知県鉄筋コンクリート造車庫の解体事例
上記の見積りでは、鉄筋コンクリート造車庫13.50m²の解体に202,500円の費用がかかっています。
コンクリート造の倉庫はつくりがしっかりしているため、解体費用も高額です。
ガレージの解体費用を抑えるポイント
最後に、ガレージの解体費用を抑える方法をご紹介いたします。
小さい規模であれば自分で解体する
サイズが小さなガレージであれば、自分で解体するのも一つの手です。
ガレージを自分で解体することで、解体業者への依頼費用を抑えることができます。
なお、ガレージ解体は小屋解体とほぼ同じ手順で行うことができます。
自分でガレージを解体したい方は、以下の記事もご参考にしてください。
解体工事はDIYできる？自分で小屋を解体する道具や手順、費用を解説
ガレージ解体の廃材を買い取ってもらえるか確認する
鉄骨造のガレージであれば、解体後の廃材を買い取ってもらえる場合があります。
廃材の買い取り費用は「有価物買取費」として見積書に計上され、ガレージの解体費用から値引きしてもらえます。
ガレージ解体に利用できる補助制度を確認する
各自治体が設けている解体関連の補助制度に、ガレージが適用となるかを確認しましょう。
とくに、住宅解体に伴うガレージ解体であれば、解体工事の補助制度にガレージ解体まで含まれるケースも多いです。
ガレージの解体費用についてのまとめ
ガレージの解体費用は、ケースごとに大きく異なるので自力で算出するのは極めて困難です。そのため、複数の解体業者に見積りを出してもらい、自分のガレージの相場を見極めるのが大切です。
もし、ガレージの解体について何かお困りの事がありましたら「解体無料見積ガイド」へご相談ください。お悩みを解消するためのお力添えをさせて頂きます。
